短編小説⑩
2021年05月17日
扉が開いた。
男 「蘭様だ。」
蘭様は男の所持品を部屋の隅に置いて、ゆっくり口を開いた。
蘭様 「このまま、腰をもっと上に、突き出せる?」
男 「こう・・・・・・ですか?」
蘭様は男の所持品から以前男に渡した、黒い携帯電話ともう一つ、
シリコンで出来ていて、直径5㎝「栓」のようなものを手に取った。
蘭様 「今から、コレを君の中に入れる。
少し痛いかもしれないけれど、我慢しなさいね。」
そういうと、男の菊門に唾を垂らし、
指でなでるように満遍なく、塗り広げた。
またほのかに薫る薔薇の香り、あの時の香り。
蘭様の香り・・・
男 「アッ・・・」
男はびっくんとして、声を漏らす。
男 「恥ずかしい・・・こんな格好で・・・・恥ずかしいです」
蘭様は「栓」のようなものを、ゆっくりと菊門のなかに回し入れた。
少し痛かったのか、男は辛そうな表情をした。
蘭様は男の訴えを無視し、さらに奥まで容赦なく押し込んだ。
蘭様 「排泄をしたくなったら、これで教えなさい。」
黒い携帯電話。
その黒い携帯には、電話番号が一つのみ登録されてあって、
そこにしか掛けられないようになっている。
蘭様はそう言い終えると、薔薇の香りを残し、扉を閉めた。
栞
第6話の終わりに蘭様は何を渡したのか、どうしても思い出せなくて・・
急に、何で渡したのかも、
結局、思い出せず、笑
また思い付きのまま、書かせていただきました。